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部員ブログを更新しました。

2年審判部 白鳥 尊

 

 皆さん、こんにちは。

 「リスペクト」という言葉を、よく耳にしたことがあるかと思います。この言葉には、「尊敬する、相手を重んじる」という意味があります。荏原高校サッカー部では、「自律した選手」の育成をするため、相手へのリスペクトを常日頃から意識して活動に励んでいます。その中で私は、一人のプレーヤーでありながらも、一人の審判員でもあるため、双方の視点から捉えていきたいと思います。

 

 まずは、プレーヤーの視点です。プレーヤーの時は、なぜサッカーができているのかを考えながら取り組んでいます。試合ができているのは、監督コーチ、マネージャー、審判員、そして、何よりも親のおかげです。誰か一人が欠けてしまうとサッカーというものは成立しません。そのため、プレーヤーはサッカーができていることに感謝し、支えてくれている方々にもリスペクトしなければなりません。その仕方は多種多様ですが、自分らしさを前面に出すと、相手も自分自身も楽しくサッカーができます。いつも支えてもらっているプレーヤーは、感謝の気持ちを持ち、リスペクトしなければなりません。

 

 次に、審判員の視点です。サッカー審判員は、常に選手をリスペクトするという事を共通意識として持っています。実際に試合の時、審判員の右肩にはリスペクトワッペンを付けていて、実際に目に見える形としてリスペクトすることの大切さを示しています。では、審判はどのようにリスペクトをすれば良いのかという点ですが、サッカーは11対11で行われるスポーツであり、計22の人格があります。22人一人ずつ、試合中に対応するのは難しいため、チームそのものをリスペクトしています。例えば、AチームとBチームで練習試合を行った際、Aチームは審判に対する態度が良いですが、Bチームは少し反抗的な態度を取ってしまうことがあります。このような対立した局面にあった場合、Aチームだけをリスペクトしたがる人が多くいますが、それは間違いです。審判はどちらの味方でもない中立の立場で、お互いをリスペクトをしなければなりません。Aチームは自分の立場を理解できていて、審判はこの姿勢をリスペクトします。Bチームは、少し反抗的ですが「反抗的=サッカーに対する熱い情熱がある」と捉えています。サッカーに対する情熱をリスペクトし、反抗的な態度を優しく注意してあげることによって、試合を裁きやすくすることができます。

 

 今回、プレーヤー、審判員の双方の視点から書かせていただきましたが、リスペクトすることは、どのスポーツにも必ずと言っていいほど必要なことです。プレーヤー、審判員はどのスポーツにもいますし、審査員も審判と同じです。どれだけ大変な職業なのかをよく考えてリスペクトしましょう。

 

 最後に、この世の中にはいろいろな人がいます。人それぞれの魅力を見つけて、リスペクトしましょう。お互いがリスペクトし合うことで、今後の日本のスポーツの発展にも繋がっていくはずです。この文を読んで、一人でも多くの人がリスペクト精神を持っていただけるようになれば嬉しいです。そして、荏原高校サッカー部の応援をよろしくお願いします。